年神様 (としがみさま)とは
田畑で作物が、よくできるようにまもってくれる農耕の神様の事を言います。
祖先の霊ともいわれ、お正月に、高い山からみんなの家へおりてきて、新年のしあわせをさずけてくれる来方神です。
地方によっては、お歳徳(とんど)さん、正月様、恵方神、大年神(大歳神)、年殿(としどん)、年爺さん、若年さんなどとも呼ばれているようです。
年越しの行事 (としこし)
大晦日(おおみそか)から元旦にかけて、行なわれる行事を、年越しといいます。
年越しの夜のことを、除夜(じょや)とも言います。
夕方、太陽が沈むまでに正月の準備をすべておわらせ、家族みんなで年神様をおむかえし、一晩中起きているのが習わしとしてあり、この夜に早く寝ると白髪になるとか、皴(しわ)が寄るとかいった、言い伝えがあります。
初詣
その年の年神様がやってくる方角(恵方/えほう)にある神社に出かけ、寝ないで新年をむかえる「除夜詣(じょやもうで)」と、元旦におまいりする「元日詣(がんじつもうで)」がありました。
大晦日に、除夜の鐘を聞きながら新年をむかえる「初詣」はこれらをいっしょにしたものだといわれています。