鏡開き
鏡開きの由来
最近では、1月7日を過ぎると鏡餅を下げ、飾りを取り除く家庭が多いようですが、本来は、11日まで飾っておいて、飾りを取り除くと同時に鏡餅を食べるのがしきたりです。
お供えしていた鏡餅を、木槌で叩き割る「鏡開き」は、もともと武士の風習で、男性は具足(鎧や兜のこと)にお供えした「具足餅」を、女性は鏡台に供えた「鏡餅」を、それぞれ雑煮にして食べたことがこの行事のはじまりで、20日に鏡開きが行われていました。
ところが、徳川三代将軍家光が、20日に亡くなったため、それ以後は11日に行われるようになったといいます。
いまでは、11日に行うのが一般的ですが、地方によっては、4日、6日、7日に行ったり、14日、15日に行うところもなります。
鏡餅は刃物を使わず割る
武家社会では「切る」という言葉を嫌い、刃物は使いませんでした。
そのため、鏡餅は叩いて割るのですが、おめでたいときに「割る」というのも縁起が悪いため「運を開く」とめでたく言った事に、「鏡開き」と呼ぶようになりました。
したがって、鏡開きの餅を包丁などで切るのは禁物で、手または木槌で叩いて割ります。
しかし、最近では暖房のきいた部屋に置いてあったお餅には、かびもたくさん生えきますので、できれば飾る段階でかび対策をしておくといいでしょう。
上下の餅の重なる部分と底に、清潔なはけや、カット綿を使い焼酎を塗っておくとかなりかびを防ぐことができます。
それでもかびてしまったら、その部分のかびは、削り取ってしまったほうがいいでしょう。
また、かたい鏡餅も、小さく割って油で揚げたり、なめられる程度のからさの塩水に2〜3日つけておき、水を切ってから電子レンジで1分〜2分加熱するとおいしくいただけます。
これらをお汁粉や、お雑煮に入れて食べるのがもっともオーソドックスな形ですが、あべかわや揚げ餅にしてもおいしくいただけます。
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